「星を旅するものがたり」

絵本

絵と文  おさだ りゅうた

この町のはずれで毎日コツコツと船を作っているおじいさんがいました。

みんなからは、ふねじぃーと呼ばれていました。

“トン、トン、トン”今日もまたトンカチの音が町いっぱいに響いています。

町に住んでいるルキノ少年はふねじぃーがなぜ船を作っているのか興味津々です。

町の人々は変人だから会わない方がいいと言います。

それでもルキノ少年はふねじぃーに会いに行きました。

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「なぜ船を作っているの?」とふねじぃーに尋ねました。

ふねじぃーはこちらを見ずに「自由を探す旅のためじゃ」と答えてくれました。ルキノ少年は「どこへ行くの?」と聞いてみましたが

“トン、トン、トン”とトンカチの音がうるさくてそれ以上はルキノ少年の声は届きませんでした。

諦めて帰ろうとした時…

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「自由になれる星に行くためじゃ…あそこに線路が見えるだろ、あそこまで行けば自由になれる星にいける。」とふねじぃーはいいます。

それからルキノ少年は毎日毎日ふねじぃーのところに行きました。

じつのところルキノ少年も自由を求めていたのです。

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この星ではみんなせかせか働き疲れてごはんを食べて寝るの繰り返しの毎日。

みんなそれぞれなにかを奪われて生きています。

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そんな毎日にうんざりしていたルキノ少年はふねじぃーのところで自由とは何かについていっぱい話しました。

ですがふねじぃーは自由とは何かわかりません。

逆に不自由とは何か教えてくれました。

「束縛、窮屈、統制、拘束、これは自由の反対のことだ。」

「わしは、これから解放したいのじゃ」

とふねじぃーは言います。

ルキノ少年にはまだ言葉が難しくてよくわかりませんでした。

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「よし完成じゃ!!」あれから毎日コツコツ作った船が完成しました。

そしてふねじぃーと話し合い次の日に旅立つことに決めました。

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作者おさだりゅうたから読んでくれた皆様へ

読んでいただきありがとうございます。

僕は絵本作家を目指しているおさだりゅうたと申します。

今この「星を旅するものがたり」絵本製作中です。

少しずつ少しずつ制作しているので時間かかりますが応援よろしくお願いします。

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