絵、文 おさだ りゅうた
第二章
この星は雲が一面広がってる星。
雲の上と下で世界がわかれています。
雲の上では住んでいる人々はほんのわずかで数個の塔や城があります。
下の世界の人々は上の世界あまりよく知りませんが上の世界に行けば希望があると信じて上の世界で暮らすことを目指して生活しています。
このお城は下の世界の一部の領土を治めている王様のお城。
そこへ旅人の少年が宇宙から王様に訪ねてきました。
「王様こんにちは!僕は自由を求めて星を旅するものです。
王様の自由はなんですか?」
「私か?冨、名声、力を手に入れた私だ!が…さらなる自由が欲しい。これ以外の自由はなんだと思う?」
「わからないです。これ以上あるんですか?」
「時間だよ!私はどんどん歳をとってしまう。
意識は若いままなのに体は老いて死んでしまう…だから死なない体を作ればいいと思いついたのだ!
見たまえ少年!この手を!今少しずつ体をお金で変えて行ってる最中さ!いずれは更なる自由が手に入る。」
王様の自由とは永遠の命を手にすることが自由になるという答えでした。
「…そうですか、ありがとうございます。僕は次の星に旅立ちます。」
なぜだか理由はわかりませんが少年は王様の自由に共感出来ませんでした。
船に戻る最中下の世界が騒がしいことに気づきました。
気になった少年は船に戻り雲の下を覗いてみました。
そこには人々領土を争い戦っている光景が広がりました。
下の人々は上の世界に自由があると希望を持ち目指し、上にいるものは更なる自由を求めて永遠の命を求める。
それをみた少年は自由とはなんだろうとさらに疑問を持ちこの星を旅立とうとした時でした。
「なんだ?あの変な乗り物は?隊長、どうしますか?」
「撃ち落とせ!」
バンバン、バンバン、バン、ドーン
「うわっ!なんだ?攻撃された~」
少年はすぐに雲の上の星から脱出しました。
困ったことに船には何箇所か穴が開いてしまいました…。
第三章へ続く…
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